お誂え(フルオーダー)をお勧めします。
「お誂え(おあつらえ)」は白生地に柄や色を染めることからはじまります。色や柄を自由に選び、自分だけの振袖を作りましょう。お誂えの場合、まずは地色を選びます。お顔映りの良い色を選びましょう。次に柄を決めます。振袖は正礼装のため、格式の高い場所に着ていけるような柄を選ぶといいでしょう。
着物は仕立て直しができるため、立場に合わせた着物へと変化させることが可能です。お誂えではあらかじめ訪問着に仕立て直すことを想定して柄を染められます。振袖を訪問着にしたり、結婚式用の引き振袖にしたり仕立て直しても不自然な柄にはなりません。
かつては袖をカットして振袖から訪問着へと仕立て直していましたが、最近では袖を切らずに訪問着に仕立てることもできます。お誂えで振袖をオーダーすることで、訪問着や引き振袖にお直ししても柄が不自然にならずきれいなままです。
最近は絹の振袖もミシンで仕立てていることがあります。ミシンを使用した振袖は縫い目に針の跡が目立ち、仕立て直しが困難です。手縫いで仕立てた場合、細い針を使用するためお直しのときにも針の跡が目立ちにくくなります。
縫い糸と布地のつり合いがとれているため、引きつることがなく着心地も違います。すべて手縫いで仕立てた場合、後に仕立て直しても新品と見紛う仕立て上がりになります。好きな色や柄で仕立てられた振袖は、愛着がわき長く楽しめます。